今日読んだ

銘機礼讃〈3〉銀塩写真機へのオマージュ

銘機礼讃〈3〉銀塩写真機へのオマージュ

新刊コーナーにあったので。わたしはカメラ関係の書籍はあんまり読まないし、詳しく知ろうとする探究心がないのですが、田中長徳さんのコラムや文章は、ユーモアがあって粋で、フィルムがうんだの、カメラはこうだのとメカニカルなうんちくもありつつ、かと思うとデジタルの話も軽やかに語ってらっしゃって、「写真」というジャンルを越えて、その知的さとお人柄にすっかり魅了されております。「名機礼賛3」はじめてこのシリーズは読みました。沢山のコラムと変わったマニアックなカメラがいっぱい!そして、ほんとにこの方は素敵。奥様ももっと素敵!トライXをフィート缶で買って巻き巻きしてる時代錯誤な私にチョーさんは、

イカの撮影の前段階で「世界」を巻いて、その準備をするという趣がある。撮影に備えると同時に、これから街に出て行って「街に戦場あり」(当時は真面目にそう信じていた)(中略)これは若き写真家の武者震いといってもよかろう。(中略)我々路上写真家(しかも若い!)は、トライXの長巻をディロールで使うことそのこと自体が思想なのであった。

と言われて田舎で白黒現像にいそしんでいるあたしに勇気を与えてくれました。チョーさん素敵。既刊の2冊も読みたいな。さくっと読めました。モームの後だしw
で、この本の表紙の写真になっているカメラ「プラウベルマキナ」がめちゃくちゃ欲しい。ひとめぼれ。