備忘録

TVでマイコーのライブがあるから急いで帰ろうとして、カンチガイで右に曲がったら、全然知らない道だった。暗くて信号も人通りも車もないのに立派な車道。「引き返す」のスイッチもなくて、全く知らない地名ばかりで怖くてじっとしてたくないので必死にチャリを走らせた。遠く左手に山が見えて、空に雷がビカビカしてた。その多分知っているはずの山を目印にとにかくまっすぐまっすぐどんだけか分からないけど走った。してふと現れた突き当たりには、全く知らない高速道路の入り口や地下道があった。やたら街灯が眩しくて、一瞬環八にいる感覚になった。その道を沿いながら、山を頼りにぐるりしたらやっと知ってる地名が出てきた。家とは随分南のほうに出ていて、迂回してホームコースに戻って帰宅したら、ヘロヘロで頭がもじゃもじゃ。赤いTシャツに汗のシミがリュックのかたちにパッキリあった。「Billy Jean」見れたからいいや。本当に幼少の頃からの幼なじみがこのライブに行ってて、帰りに911に巻き込まれて1ヶ月帰国できなかったなあとか、新宿のちょっと秘密のお店でマイコーのヒミツの映像を買って、我が家で見ながらマイコーナイトをやったなあとか、あたしにとってはマイコーは青春ど真ん中で、幼なじみは世界を飛び回ってマイコーを追いかけていていつもマイコーのTシャツを着てる。アタシの携帯にもマイコーの写メがあるんだ。そんなどうでもいいこと考えながら暗闇を走ってた感覚、結構面白かったかも。1時間40分の迷走激走。