のんびり登山とイタリアンなホタル鑑賞の夕べ



毛無山
久しぶりにM嬢と山登り 今年上半期は川ばかり見ていたので、久しぶりの山登りはとてもしんどかった。15分ごとに呼吸を整え立ち止まるくらいに弱っている心肺機能にびっくり。水の減りも早く コースタイム通りに進むのが精一杯だった。挙句に朝食の牛乳×2アンド蒜山SAでの「飲むヨーグルト」一気飲みでおなかPP、山頂はかすんで大山は見えず。気分が悪くて口に何も入らず。おえおえしながらお湯を作り、お味噌汁の具抜きを作ってすすったら、とても美味しくてすぐ元気になった。ピークから次の山までの縦走路はブナ林。白い木の幹がオシャンティー。持ち直して下山。しばらく走って、蒜山道の駅で銭湯を探すも、電話がつながらず。夕食をおよばれしていたM嬢のお知り合いの現代作家さんのおうちに早めにうかがい、シャワーをお借りする。日が暮れるまでたっぷりのパスタやサラダ、チキン、畑で獲れた野菜を岩塩で頂いたり、自家製の梅の実のゼリーなどこれでもかの御馳走に食欲戻る。そうして夜9時になって、もうすぐ77万キロを走るパジェロで近くの川へドライブ。暗闇が濃くなるのとシンクロしてぽつぽつと光が流れる。生まれてはじめてのホタルの光 うれしい。しかし、それはただのプロローグで、その1時間後 真っ暗闇に満点の星空が山の端からびっしりしたら、無数の地上の光と溶け合った。言葉がない。アスファルトの道路に座って降る光をただ浴びる。無重力?無数の流れ星。流れているのは、どっち?手を伸ばす。同時に点滅する森のプラネタリウム。何千じゃない。何万だ。川の上には高速道路が走っている。「今日はすごいねー なかなか見られないよー 君達はラッキーだ。」森の光が、空に高くなる頃 惜しみつつおうちに戻り また話にはなを咲かせる。世界のこと、日本のこと、イタリアのこと、作品のこと、生まれた満州のこと、戦争のこと、原発のこと。その発する言葉に釘付けになる。ある一言で、わたしは、電気が走るように打ちぬかれてしまった。あれは、何だったのだろう?きっと、その一言は、わたしのまんなかのことで、これからは、それに向かってゆくことになるのだろうと思った。どれだけお話を聞いても足りなくて、そのままリビングのお隣の和室を借りて就寝。お泊り予定はなかったのだが、宴も盛り上がり夜中になったのと、ちゃっかり寝袋を持参してきたりして。ドイツの友達にプレゼントしてもらったというとても和風なお家。日本よりも海外にその名を知られている70歳のアーティストから力をもらった。