marathon

会場のヨット艇庫の2階に素泊まり。激しい雨と横風でレース中に距離が短縮されました。10kは11名、うち女性3名。
この1月 色んな人々のお世話になりました。
カヤックに出会ってから、自然がどんなにすてきで 
険しく厳しく優しいものかを 身体で実感しました。
今まで知らなかった自分をたくさん見つけました。
あたしにとっては、きょうがその一月の旅のようなものの
一区切りみたいな気持ちがあって、
ふとしたときにやってくるほの寂しさが 心のどこかにずっとありました。
その気持ちを受けとめながら
とにかく前だけを見ていよう 与えられるものを全部もらってしまおうと
海にむけて 身体も心も預けました。
そのために
ときにはいろんな人にご迷惑をおかけしたこともあったかもしれません。
自分の未熟さを反省しております。
毎回 漕ぐたびに 新たな発見があって、
そのたびに心をうたれ 普遍を感じずにはいられませんでした。
それはあたしにとっては本当に考えさせられたり、
はっとして うむとうなずいたり、見透かされたりで
それは日々の毎日にもつながり、夢中で駆け抜けてゆきました。
というわけで、シーカヤックラソンは、あたしにとっての大きな区切りとなっていました。気が付けば。
スタート前は妙に気分が悪くてめまいがしました。
本番にはわりと強い方なのですが、こんなのはじめてでした。
始まって 沖に出てみたら 灰色の世界に 色とりどりなカヤック
まっすぐに前を進んでいて 海に道ができていまして わたしはすごくうれしかったです。
とにかく楽しくてしょうがなくて、速さとかもうどうでもよくて、
あたしが楽しめるように身体も心もぜんぶ船と海と一緒にあそぼうと
夢中で漕ぎました。
完走できて よかったです。
その後 ロールの練習では色々と次への課題が残りましたが
それも そんなにあせらなくていいよ、といわれているきがして
またいつか 
またね 
あたしがもうすこし成長したら、もっと海や舟とひとつになれるかなと
すこしの希望を抱きました。
本当に、シーカヤックに出会うべくして出会ったとしか思えません。
この世界は、女性では非力で 男性のちからを頼りにせねばなるまいのが
申し訳ないなと思うところです
これも 人間の不完全さを思い知る良い機会になりました。
今まで、何でも自分でこなせるように生きていかねばなるまいと
生きてきましたが
人に任せるところは任せて、あたしのできるところは
あたしがちゃんと、きちんとできるようにしていれば、
平和でバランスが良いのではないかと 思うようになりました。
思考の大きな変化です。
だから、 いまの自分は全く非力で、どうしようもないくらいなんにもできないけれど、
このままずっとカヤックを続けてゆきたいという確かな気持ちに気づきました。
あたしはあたしの心に向かってまっすぐにいようと思います。
ほんとうにありがとうございました。



夏の終り